【ウェブ上ビブリオ】新入生に薦める本(第1弾)

えっと、とちゅうで更新に挫折したわけですが(来年度はTAがつくのでこんなことはない、はず)、最後にウェブ版ビブリオということで、受講生から「新入生に薦める本」を紹介してもらいます。

一冊目はこちら。

風が強く吹いている

風が強く吹いている

この本は、箱根駅伝を目指す大学生のお話です。普通、陸上では「速い」のがよいと言われますが、この物語の中で大切になってくるのは「強さ」。 メンバーは必要最小人数の10人。彼らがどう箱根を眼差すのか。それぞれが胸に秘めた思いは、走りながら、孤独な一人の時間の時に明かされます。鮮やかに駆ける人々は、読んでいるだけで美しい。 私がこの本をなぜ新入生に薦めたいのかというと、彼/彼女たちはまだ道の途中にいると思うからです。大学に入ったはいいけど、どこへ向かえばよいかを見失っていたり、ただ無闇に生き急いでいたりすることもあると思います。そんなときにこの本を読むと、自分の中に何か軸がないかと、自分を見つめ直すきっかけになります。「速く」ではなく「強く」。それはみんなの毎日にも当てはまることだと思います。日々をどう色濃く紡いでいくか、これから自分が何者を目指していくか、そういったことを考えるきっかけになる。そう思うので、私はこの本を新入生に薦めます。
(法学部・1回生)