「ビブリオバトル入門」第11回(2014年度)

ごきげんよう。SAのS根です。
ワールドカップの決勝戦を朦朧と観戦。
結果、中途半端な寝不足でございます。

最近夜も蒸し暑くなってきましたねえ。夏だ、夏。

それでは先週のビブリオバトルの振り返りを。
先週も先々週に引き続き、「ラストビブリオ」。
第二回目の今回は、工夫を凝らした発表が盛りだくさんです。

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

宵山万華鏡

宵山万華鏡

新装 ぼくを探しに

新装 ぼくを探しに

オペラ座の怪人 (角川文庫)

オペラ座の怪人 (角川文庫)

さてさて今回のチャンプ本は…
『ワセダ三畳青春記』高野秀行でした!おめでとうございます!
とある大学生のおもしろおかしい冒険の数々(おっと失礼)を表情豊かに紹介してくれました。
この本がほんとうに好きなんだなと伝わる、気持ちの入った発表でしたね。

今回は音楽を鳴らしてみたり、動画を使ってみたりと、自分なりに工夫して発表を組み立てていたのが印象的でした。
アレンジしやすいシンプルなルールがビブリオバトルの醍醐味。
みなさんも、人を惹きつけるオリジナルな発表に挑戦してみては?

そういえば、昔むかし、バトラーが前に立った瞬間、ひとり3役の寸劇を始めた回があったなあ。
惹きつけるどころか、会場釘づけでした。



来週はラストビブリオ最終回です。
トリを飾るみなさん、しっかりご準備くださいね。

それでは、また来週。



■S根のひとりごと「運命の一冊」

運命の一冊と思える本に出会えるか。
本好きとして、人生最大のテーマかもしれません。

運命の一冊とはきっと運命的に出会うはずだ!というわけで、運命的な再会を果たした、S根の一冊を紹介します。

君たちはどう生きるか吉野源三郎

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

この本は、よく教科書に載っているので読んだことがある人も多いと思います。
コペルくんという中学生の男の子が、学士のおじさんと一緒に、科学の存在意義から、貧困、妬み、勇気まで、自分の頭で考える大切さを学んでいく、という内容です。
何より、あとがきを読み、この本の書かれた時代背景を鑑みると、もう涙なしには読めません。
こんなに切実に何かを伝えようと書かれた本は、今まででまだ出会ったことがないです。

実はこの本、私の進路選択にとてつもなく大きな影響を与えた本です。
運命的な再会の話は長くなるので、いつかの補講でいたしましょう。